転職します

本日(2012年5月31日)をもって、現在お世話になっている会社を退社し、明日から別の会社に入社します。
他所様に伝えるべき何かを持ち合わせてはいないのですが、私に職を紹介してくれたN氏、現職の方々、次職の方々への私信という事で慣れない筆を執りました。

現職について

参入障壁が高く競合他社が少ない、安定した収入を確保できる職場を去るにあたり、様々な葛藤がありましたが、解くべき問題の難易度が低いという理由だけで転職を決めました。ありがちな理由で簡単に詳細を予測できる内容ではありますが、少しだけ補足します。

勤続7年(グループ会社通算で10年)*1の中で、サービスを安定稼働させるために様々な試行錯誤を重ねてきました。あまり詳しい話は守秘義務があるためできませんが、俗にいう上流から下流工程まで様々な事に手を入れてきました。しかし、人間には趣味嗜好があり、私という人間がプログラミングに喜びを感じる性格である都合上、ついプログラミングに比重を置いてしまう傾向があります。過去、本ブログに書き綴った内容も8割以上がサービスの安定稼働という一念あって書き綴ったものですが、ほぼプログラミングに特化した内容となっています。そうやってプログラミングに偏重していくと「現状」のサービスの安定稼働という目標を達成するための十分な技術を獲得しているにも関わらず、プログラミング技術への枯渇感が満たされないので、更にプログラミング技術を追い求め、いつしか「難しい」問題は、社内外の政治的な問題だけになっていました。現行のサービスの限界を越える案件が発生した際、現行のサービスの同等品を Erlang を用いて一人/二ヶ月でフルスクラッチで構築する段階になると、かなり傲慢な考え方ですが、現職に留まる限り、プログラミングで解決するべき難しい問題には出会えない…という考えに確信を持つに至りました。勿論、自ら問題を創出するという方法もあるとは思いますが、その場合、地位*2か企業内起業のどちらかが必要となるので、難しい問題を抱えている職場を探した方が早いだろうと判断しました。

勿論、世の中、きれいごとばかりではありませんし、在職中に不愉快な思いをした事もあります。しかし、今回の転職に前述以外の他意はありません。それが引き金だったのではないかと心配されている方々もいらっしゃるでしょうが、その程度の事で職を放棄したりしません。良い上司・同僚・部下に恵まれ、素晴らしい環境の中で仕事に集中できた事に関しては疑う余地がありません。もし関係があるとしたら、政治的な理由でプログラミングの時間を削られてしまったという箇所のみです。とは言え、辞めるのは確かであり、社内外問わず関係者の方々に多大なるご迷惑を掛けました事を、ここにお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。

また、多々ご迷惑を掛けたにも関わらず、現職の社長が次職の社長に対して、私の事をよろしく頼むという一報を入れてくれたり*3、10年間、本当の意味で私と苦楽を共に*4してきた取締役が、私を修行に出すだけというスタンスで送り出してくれた事により、私の中の罪悪感を打ち消してくれたりと…、転職が決まった後も様々な形でご支援頂き、現職の方々に対しては、本当に感謝の念に堪えません。今まで、本当にありがとうございました。

次職について

N氏の Erlang 雇用を創出するという陰謀に加担する予定です。希望としては、(人的にもサーバ的にも)少ないリソースで大量トラフィックを捌くサービス基盤やログ解析基盤を構築する事に注力したいと考えていますが、現行サービスとの折り合いを見つつ臨機応変に対応したいと考えています。とは言え、研究投資とは名ばかりのお荷物確定の働きっぷりでは信用を得られないので、いきなり (」・ω・)」Erlang!(/・ω・)/Scala!*5 と騒ぐつもりは無く、現職同様に少しずつ侵略していければ良いと考えています。そんな呑気な事では給料を払う意味が無い!と次職の上司にお叱りを受けそうで怖いのですが…、そこは、お手柔らかにお願い申し上げます。

さて、明日の初出社に備えて寝ます。おやすみなさい。

*1:その前の職は勤続5年なので、現職が一番長く努めた職場です

*2:一応、中間管理職ですが…

*3:現職の社長と次職の社長が知人同士だったらしく…

*4:真夜中のシンガポールで倉庫に潜って棚卸しをしたりw;

*5:あれ?w;