第二回 Erlang 分散システム勉強会の感想

感想

Process Design and Polymorphism: Lessons Learnt from Development of Kai

並列性を確保する為、何をプロセス化し、何をプロセス化しないのか?の指標を提示されていたのが、一番興味深かったです。
質疑応答の中で、設定値を保持する箇所をプロセス化する事の是非の話題になりましたが、その辺りは、Erlangを学ぶ(15)(最終回) - jj1bdx: life beyond Japan が参考になると思います。
そうそう...、お子様のお誕生、おめでとうございます!Kai プロジェクトのメンバーは子持ち率が高いですね(w;

Conflict Resolution In Kai

イベント間の順序関係(因果関係)を説明する為に、ライトコーンが出て来て、低学歴の私にはキツい内容でした orz
ノードが数百ある場合、Vector Clocks が太りやすく、一つのメッセージがキロバイトを超えてしまうという問題点がある事に気付かされました。
懇談会で聞いた所によると、それを回避するアルゴリズムがあるとの事ですので、Kai への実装のされかたに期待しています。

Kademlia

私の発表です。
誤解も含め、私が理解している内容や悩み事を吐き出し、ご来場の識者の方々にお伺いをたてようと考えていました。
貴重な時間を割いて態々お越し頂いているのに、発表する立場の人間が、それで良いのか?とは思うのですが、得たものは Kai を通じて返せるだろうと開き直っての参加です。
時間の都合上、質疑応答が出来ませんでしたが、発表後に私の Kademlia への理解に致命的な欠陥があるとの指摘を受ける事ができたので、得るものが非常に大きかったと思っています。
と言う事で、ermlia は、誤解に基づいて作られている為、Kademliaerlang 実装にはなっておりません。
現状、Kademliaerlang 実装は、多分 ermdia のみとなります。
ありがたい事に、id:teahut さんから論文のメモを頂いたので、早速、論文を精読しつつ、ermlia の修正を検討する予定です。
嗚呼、Kai へのコミットが遅れる orz

Comet on MochiWeb

Mochiweb + Mochikit というマニアックな Mochi Media 万歳ネタ!!
id:Voluntas さんと会うのは二回目だけれど、全く他人の気がしない。波長が合うんだろうなぁ(w;
Facebook で、皮肉丸出しで実践投入されている事を初めて知りました。普及が加速しそうな予感。

Erlang with Regexp Perl And Port

唯一、プログラムコードが出てくる発表だった気がします。
実は、Erlang で日本語を扱いたいと思った事がないので、Unicode 対応は気にしていませんでした。
少し興味が出てきたので試してみようかな?

謝辞

会場や懇談会の準備、ありがとうございました。> id:hamano さん
懇談会であまり話せなかったので、次回はゆっくりお話しましょう!